8月9日(金)
先日、福智高校の実習生を紹介しました。
当園では、できる限り毎日 実習生と反省会を行います。
その反省会の中で「水分補給の時間に、オレンジジュースを持っていったんですが、飲んでくれませんでした。
何度か飲むように声掛けをしたのですが、結果的に怒られちゃいました。
どうすれば飲んでもらえるのでしょうか?」と質問がありました。
学生の頃、同じような質問をしていた自分を思い出します。(^_^.)
で、答えは・・・
・飲みたくない。
若しくは
・身体は水分を欲しているが、認知機能の低下により脳が水分を摂取するように指示を出していない。
という状況だと。
介護職員は、そのような状況に対して声かけやタイミングを見計らうことで適時に水分補給を行うことができます。
また、入所者の表情や反応(拒否)によって水分補給の時間をズラしています。
それは、入所者の普段の生活や好み等を把握(アセスメント)できているから可能なわけで、学生がマネするには難しいのです。
また、介護職員は経験(成功事例)から感覚的に介助方法を理解しているだけの方が大半なので、成功する根拠を現場でその都度、語原化して学生に教えることが不得意。
よって、反省会では学生の悩みや疑問に対して、学生が理解できるように指導(語原化)していくスキルが求められるということです。
この時の反省会では「どうして、オレンジジュースを飲んでもらえないのか?」。
このように疑問に思うことが介護の始まりで、介護福祉士として入所者の方が自ら、「飲みたい」と思えるような支援(工夫)を提供することが介護職の使命(専門性)だとお話しました。
ちなみに僕が高齢になって、施設入所した場合に水分を摂取させたいなら・・・・
- 牛乳を飲んでもらいたいなら、アンパンを添えて。
- お茶はぬるいと飲まないので、氷を入れてキンキンにして。若しくは、70度くらいの熱いお茶を。
- できれば、一日に一回はコーラを飲ませて。キンキンで。(入浴後に)
- コーヒーは、飲みたいときに声をかけるから・・・
こんな配慮をしてくれたなら、喜んで水分補給したいな。