介護の仕事とは、コミュニケーションを大切にする仕事と言っても過言ではないですね。
そして、コミュニケーションはすごく難しい。
コミュニケーションには聴く力・話す力・正確に理解する力・空気を読む(気を配る)力を同時に処理する能力が必要になります。
認知症を発症すると、これらの処理能力が一部欠けたりします。
だから、コミュニケーションを図るときに色々な技術や知識が必要となってきます。
(続きは、コミュニケーション(認知症編)で。)
「報告・連絡・相談」これは、仕事を遂行するうえ(社会人として)で不可欠なコミュニケーション能力です。
この能力が低い職場は、もしくはこの能力を大切にしていない職場環境は会社の存立基盤を危うくさせるだけでなく、成果もあげることができないでしょう。
報・連・相能力が低い職場では、
- 職員全体での情報共有ができていないことによるトラブル
- 職員間で「言った」/「聞いてない」等の水掛け論争の発生。(職員間トラブル)
- 頼んだ仕事に対して、期待どおりの成果があがらない。(上司・部下間でのミス)
等の場面があらゆるところで見られます。
その主な原因は、価値観の相違によるものです。
そして報連相でよく失敗する人の多くは主観と客観を、ゴチャ混ぜに理解している人が多い。
主観とは、自分が感じる事、自分の経験則、自分の好き嫌い等、物事に対して自己中心的なとらえ方をします。
客観とは、好き 嫌い・得意 不得意等の感情は一切関係なく誰もが共通した認識ができるように物事を捉えます。
例えば
という現状を主観と客観を混ぜて報告してみると。
※ちなみに報告者はこの写真しかみていません。
「真央ちゃんが、オリンピックで演舞後、悔し泣きしていました。かわいそうでした。これがその時の様子です。」
その報告を受けた人は、「そうか、かわいそうに。悔しいだろうなー」なんて思うかもしれませんね。
では、主観と客観を分けて報告してみると
「真央ちゃんが、演技後大粒の涙を流していました。私が思うには、悔し泣きなんだと思います。それがこの時の様子です。」
報告を受けた人は
「へぇー、かわいそうに。でも、どうして悔し泣きをしてるんだ?」・・・・ってなると思います。
ちなみに、この写真は自己最高得点を叩き出して、嬉し泣きをしている真央ちゃんです。(笑)
報告する人と報告を受ける人のコミュニケーション能力次第で解釈が180度違う結末になります。
仕事でこれをされると大損害を受けることになります。
指示を聞かない部下、依頼したどうりに動かない同僚、説明書どうりに作ったのに完成しないプラモデル、トラブルの原因は同じで理解してほしいことを、理解されていないだけ。
(理解しているのに、理解してないフリをして我道を貫く。・・・あると思います。)